切削ヨーク試作

去年最後のゲレンデライドの時、テストライダーの大ちゃんが、もうちょいバック剛性が上がるといいな、と言っていて、下ブリッジ部に蓋しようか、なんて話していたのだが、構造解析をかけるとあんまり効かない。まあ現状でも駄目じゃないし、と見送るつもりだったが、こんなのを思いついてしまった。モデルを作って解析すると、これがいい。同等の質量でフレーム全体のねじり剛性が8％UP。ほんとかいな？そんなに効くなら作ってみないと。いやしかし、これをクボタエンヂジヤリングで削るのは中々厳しくて、特に角パイプ状の深穴がねぇ。

切削段取り検討やら切削パス用マクロ作成やらでぐずぐずしてたが、必要なものがそろったので重い腰を上げてトライ。エンドミルの突き出しが長いので刃物がビビりまくって、削ってる間、胃がキリキリするような感じだったが、なんとか形になった。2個目からはチャックを精度のよいものに更新して、切削条件も見直して、案外行けるかな、というところまできた。これを使って新しいバックを作って、問題なければ量産導入。まあどうなりますか。